急ブレーキのみならず、信号を赤で停車するときなどでもブレーキを踏むとキーキーとした音が鳴る場合があります。
走行中なので、どこが鳴っているのか確かめられないのも不安なところ。
トラブルなのでしょうか?
今日は、どういうときにブレーキが鳴っているのかご紹介したいと思います。
まず、ブレーキを踏んだ時に車が止まるブレーキシステムですが、ディスクブレーキ又はドラムブレーキというシステムを使っています。
・ディスクブレーキ
ブレーキディスクと呼ばれる円盤に、パッドを押しつけることで止まる仕組みになっています。
ブレーキディスクが外部にさらされているので、放熱性に優れていますが、錆びやすいというデメリットがあります。
高い効果があるので広く使われています。
・ドラムブレーキ
ホイールと一緒に回転しているドラム缶の中で、ブレーキシューと呼ばれる摩擦材を押し付けることでブレーキをかけることができます。
ブレーキシステムがドラム缶の中なので、錆にくいですが放熱性には優れていません。
少数派のブレーキです。
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ブレーキがキーキーなるのは、これらシステムが起動した際にパッドや摩耗材を押し付けることで引き起こされる音になります。
ブレーキがキーキーとなったからと言って、必ずしも整備会社に駆け込む必要がないのも判断が難しいところです。
普段と同じように運転しているのに突然鳴り始めたときが、季節が冬に向かっている時なら様子を見てください。
寒さでブレーキの硬い金属同士が引っ掛かり、キーキー音を出していることがあります。
ブレーキが温まって来ることで音がしなくなれば、寒さのせいでしょう。
欧州車の場合なら、ブレーキがしっかり効いているのに、キーキーうるさい時があるようです。
日本の高速道路よりはるかに速い速度制限であるヨーロッパでは、ブレーキのキーキー音より確実に車を止めることを優先しています。
それでは、いよいよキーキー音が鳴るべくして鳴っている場合のご説明をいたします。
ブレーキパッドにも寿命があり、それが突然やってきて、ブレーキが効かないということがないように、警告するためになっている場合があります。
ブレーキパッドの減りが3㎜程度になるまでに交換するのが奨励されています。
その前の2㎜のころに警告音を鳴らすことで交換を促すためのパーツ<パッドウェアインジケータ>が組み込まれていた場合、ブレーキパッドの交換の時期にキーキー鳴るようになっています。
ですから、ある程度車を乗っていて突然鳴りだした場合は、整備会社で点検していただくのがよいでしょう。
ただ、キーキー音が鳴らないからと言って、いつまでも乗り続けるのは危険です。
<パッドウェアインジケータ>が組み込まれていないパッドがありますので、油断は禁物です。
時間の流れるのは早いので、自分で点検の時期を決めて定期的に目視をしておきましょう。
また、<パッドウェアインジケータ>が鳴って警告しているにもかかわらず、そのまま乗り続けることで、<パッドウェアインジケータ>が摩耗して音が鳴らなくなる場合があります。
治ったわけではないので、いよいよ交換の時期と気持ちを切り替え交換をするようにして下さい。
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