車内の空調には、「外気導入モード」と「内気循環モード」があるのはご存知でしょうか。
「外気導入モード」
外気を車内に入れる
「内気循環モード」
外気を遮断し、車内の空気を循環させる
この2つのモードを使いながら、快適な室温を保ちます。
これらの空調のメリットを知ることで、上手に空調することができると思いますので、それぞれのモードの利点をご紹介します。
「外気導入モード」
換気ができて、酸素濃度が下がらない
窓の曇りが取れやすい
「内気循環モード」
冷暖房が早く効く=燃費が若干程度だが良くなる
社外の空気の汚れ(排気ガスや花粉など)、匂いが車内に入りにくい
参考までに、自動車メーカーの取扱説明書には、「通常は「外気導入モード」でご利用ください」という指示があります。
なぜ「外気導入モード」が優先されているのかというと、窓が曇りやすい点、酸素濃度が下がってくる点があるのではないでしょうか?
安全を重視すると「外気導入モード」になるのだと思います。
でも、花粉症の方には外気が常に入ってくるのは辛い状況です。
どのモードを使うかは、運転される方の意思で決定してよいでしょう。
「内気循環モード」「外気導入モード」の違いを理解して、臨機応変に使い分けていくのが面倒な人、特に空調にはこだわりなく快適であればよい人には、「AUTO」モードがおすすめです。
希望の設定温度を決めておけば、車が内気循環・最大風量・最大冷却などを駆使して全力でその温度目指して空調を始めます。
「快適であればどらちのモードでもいいけど、燃費よく使いたい」
「設定温度を高めにしておいたら燃費がいい?」
燃費が気になる人にお伝えしたいことは、家庭用のエアコンと車のエアコンは仕組みが違うということです。
カーエアコンは冷房のみの機能であり、暖房は温まった冷却水を使う「ヒーター」で暖気が作られます。
カーエアコンでの温度調節は、エバポレーターというクーラーの機能で作られた冷気に、希望の温度になるよう「ヒーター」から暖気を混ぜられたものが使われています。
ということは、温度調節は「ヒーター」から送られた暖気の量次第であり、冷気を作るエネルギーはほぼ変わらないということになります。
暑いのを我慢して、28度にしておくことはないようです。
では、何度くらいの冷気が作られているのかきになりますよね。
世界8カ国の開発拠点と78の生産拠点を有する「カルソニックカンセイ」の見解(2017年8月10日広報資料)では、日本車は「25℃」、欧州車は「22℃」が温度設定の中心のため、この温度を基準にするのが良いとのことでした。
あともう一点。
真夏になると、室内の温度が異常に高温になっていますが、そんな状態でいきなり「内気循環モード」で冷却しようと思ってもなかなか室温が下がりません。
「外気導入モード」を使って外気並みに温度を下げるか、窓を全開して暑い空気を車外に出してしまいましょう。
カーエアコンを上手に使って、暑くなる季節でも快適にドライブできるといいですね。