JAFの調査によると、100%であるべきチャイルドシートの使用率が、70.5%となっているようです。
しかも、使っている人の中で正しく取り付けられていない人が6割以上、安全に座らせていないのがおよそ5割となるそうです。
大切な子どもたちを守るために用意したシートが、思いのほかその役目を果たせずにいます。
もう一度チャイルドシートの使い方について、ふれてみたいと思います。
まず、チャイルドシートは出産前に用意しましょう。
たくさんあって悩みますが、4タイプの中から家族の人数に合わせて用意します。
①乳児用(新生児~1歳くらいまで 10kgくらいまで)
②幼児用(1~4歳くらいまで 9kg~18kg)
③学童用(4~10歳くらいまで 15~36kg)
④乳児~学童まですべてをカバー
この中から、現在・将来の子どもの数を見通して用意します。
①②③各ひとつづつ用意するパターンは、製品本体がそれぞれ兼用に比べると軽くあるので使いやすいです。子どもが2人までだと、シートベルトを余らせることになるので不経済と感じてしまうことになるかもしれません。
①②の時期を乳幼児兼用タイプを購入し、学童用を追加で購入するパターンは、最も多い経済的なパターンですが、第二子のタイミングが早い場合、シートベルトが足りなくなります。
②③の時期を幼児・学童兼用タイプにして、①と2つのチャイルドシートを用意するパターンは、おさがりが効率よく回せます。
④は、一人っ子と決まっていれば買い換えの必要がありません。
これらのチャイルドシートすべてに言えることは、取付の際にシートベルトが緩まないようにしっかり締め付けて設置します。
ゆすってみたらグラグラしているようなのは、設置不良です。
ママがドライバーの場合、赤ちゃんを目の届く助手席に乗せたいお気持ちはよくわかりますが、助手席にチャイルドシートをセッチしてはいけません。
万が一の事故の際、エアバックが広がると、チャイルドシートの赤ちゃんを押しつぶしたり、エアバッグが開いた勢いで子どもを負傷させかねません。
後部座席の歩道側が、乗り降りさせやすいでしょう。
運転席の後方に設置する場合、乗り降りするのは歩道側からにします。車道側で赤ちゃんや子どもを降ろすのは大変危険です。
後ろ向きに取り付ける乳児専用タイプのチャイルドシートの場合は、背もたれが45度になるように気を付けます。
この角度が赤ちゃんを衝撃から守り、居住性を保ちます。
赤ちゃんを乗せたら、シートベルトが緩んでいないかチェックしましょう。
この時期の赤ちゃんはみるみる成長しますので、赤ちゃんを留めるベルトが適切な長さでフィットしているかの確認もしましょう。
肩ベルトが緩んでずれていたり、肩とベルトの間に隙間ができている時は調整しなおしましょう。
チャイルドシートの着用が法律で義務付けられているのは6歳未満ですが、6歳になったらチャイルドシートは卒業なのでしょうか?
シートベルトは、身長が140cmになると使えるものなのです。
6歳を過ぎて140㎝になるまでは、チャイルドシートを使い続けましょう。
低学年の子どもがシートベルトを着用すると、首のあたりにベルトがかかり大変危険です。
腰ベルトも柔らかいおなかに当たり、万が一の事故の際内臓を損傷することになります。
「6歳になったらチャイルドシートは卒業」ではなく、「身長が140㎝になるまではチャイルドシート」で大切なお子さまを守ってあげてください。
ロータス京都では、シートベルトの着用の相談や設置のお手伝いもしております。
お気軽にご相談ください。