秋になると「秋の全国交通安全運動」が毎年行われています。
コロナ禍の今年も、秋の全国交通安全運動が実施されることになっています。
運動実施期間は、9月21日(月)~30日(水)の10日間です。
動期間最終日の9月30日は「交通事故死ゼロを目指す日」となっています。
秋に「全国交通安全運動」が行われるのは、どうしても秋に車による死亡事故が多くなるので、そのための注意喚起です。
夏の間日照時間が長かったのに対し、秋は日増しに日没の時間が早くなっていきます。
この日没の時間帯に事故が集中するのです。
日没前後の16時ごろから18時にかけては、帰宅する学生や仕事を終えた人たちの帰宅ラッシュと重なります。
夢中になったら周りが見えない子どもたち、部活帰りで集中力が途絶えがちな中学・高校生、帰宅中も仕事のことが頭から離れないお疲れがちなラリーマン…。
車を運転しているドライバーも同じ状態であることを思うと、けだるい薄紅の夕暮れの中を覚醒した精神状態で注意できる人の方が少ないかもしれませんね。
そんな中、できる対策があります。
・ヘッドライトを早めに点灯しておく
JAFによると日没30分前にはヘッドライトを点灯するように呼び掛けているようです。
日没後でも明るいことを思うと、ずいぶん早いように思いますが、秋の夕方は集中力が落ちがちなので、ヘッドライトを積極的に点灯して、周りに注意を喚起しましょう。
最近はオートライトに任せっきりになっている人もいるかもしれませんが、薄暗い曇りの日などは特に注意が必要です。
・右側前方にもご注意
秋の夕日は低くて、ドライバーの視界に直接入ってくることも。
多くのドライバーは対向車のヘッドライトに眩惑されないように、無意識に右側に視線を送らないようにしているとか。
対向車が通過した後に、歩行者や自転車が飛び出してくることもあるので、意識的に右側にも注意を向けるようにしましょう。
・速度を抑えて
死亡事故多発時間帯であることを意識して、生活道路を通過する時は特に速度を落として周りに注意をむけましょう。
「早く帰宅したい」と急ぐ気持ちが事故につながります。
日没の30分前にヘッドライトを点灯する「おもいやりライト運動」という活動が2010年に始まり、今年で10年目を迎えます。
このロゴを見たら、夕暮れ時には早めにヘッドライトを付けて、交通事故防止のために気を付けて運転することを心がけてください。